美容外科の中では豊胸もまた、研究が進んでいる分野です。いかに安全確実に、永遠に美しいパーフェクトなバストをユーザーにお届けするか、そのノウハウはもはや究極の到達点にあると言えます。これまた多くの希望者が勘違いしていることですが、ユーザー本人の体格によっては、必ずしも90センチ超えである必要はないのです。美容外科のドクターが重視するのはあくまでトータルバランスであって、それは豊胸においても同じです。
豊胸におけるインプラント、いわゆる人工乳腺のバッグ挿入法ですが、美容外科で用いられるバッグの品質、材質も、この数年で驚くべき進化を遂げています。横たわった時にも自然に流動的に変形する柔らかさと自然な触感、直立した際、重力と奏でる絶妙なハーモニー、まさに黄金比のバストラインが現実のものとなります。歩いたり走ったりすれば、その存在を誇示するかのように美しく揺れる本物のバストです。
美容外科の豊胸術の中でも、インプラント方式というものは、そのボリュームにおいて圧倒的です。これに並ぶ治療法として現在注目されているのが定着因子注入法と呼ばれる新しい豊胸です。これこそまさに、最先端の再生医療の成果を積極的に導入した理想的治療法なのです。何が理想的かというと、かつての脂肪幹細胞注入法に比べ、飛躍的に定着率と安全性が増しているのです。
美容外科で以前用いられていた脂肪注入法では、脂肪吸引で除去した脂肪細胞から遠心分離により幹細胞を抽出し、これを充填剤として再利用するというものでした。ここまででもすでに画期的な豊胸であったわけですが、現在の技術はさらに進み、低回転遠心分離により脂肪細胞を破壊することなく脂肪幹細胞の成長因子を上手に取り出し、再注入されたバストにおいて、新たな「リアルな」脂肪細胞として定着させるというもので、その出来栄え、ボリューム、やわらかさ、触感は、最新のインプラント豊胸術に勝るとも劣りません。
元来バストというものは女性の象徴的器官であり、異性にとっては魅惑の中心的存在です。それだけに美容外科の豊胸には繊細で緻密な技術と、安心、確実な安全性が求められます。当然ながら我が国の美容外科では徹底的な事前カウンセリングと、懇切丁寧なアフターサービスが常識として定着しています。我が国の美容外科の技術面については、これまで見てきたように、パーフェクトと呼んでよい自然な仕上がりで、傷なども残りません。