美容外科・プチ整形でボディデザイン2

豊胸のような「プラスする美容外科」ではなく「マイナスする美容外科」である脂肪除去治療についても、プチ整形の技術がどんどん食い込んできています。実際のところ、現代の美容外科の多くのドクターが、本格的に健康的なダイエットと総合美容についての研究に余念がなく、その成果がさっそく実際の治療に反映しているという具合なのですね。では「切らずに行う痩身術」には具体的にどのような技術があるのでしょうか。

美容外科のプチ痩身術で最も有名なのが「メソセラピー」でしょうか。これは体脂肪を溶解する作用を持つ薬液注射で、自然に余剰脂肪を分解し、無理なく体外に排出させてしまうというものです。排出は人工的に吸引するのでなく、あくまで自然に便や尿として排出されるわけです。徐々に脂肪が落ちていく様は、まるでリアルにダイエットに成功していく過程を見るような、自然で安全な痩身術です。

同じ注射でもボトックス注射を用いた部分痩せもあります。脂肪でなく筋肉が肥大して太くなってしまったふくらはぎ、いわゆる「ししゃも脚」はどうしても自力で細くすることは難しいものです。このししゃも脚をすんなりさせる美脚に効果のあるプチ整形がボトックスによる美脚治療です。治療の簡単さにくらべてその絶大な効果に誰もが驚くこと間違いありません。同様に、筋肉が肥大したために太くなってしまった太腿にも効果があります。美容外科のおかげでミニスカートがはけるようになった、と大評判の治療法です。

垂れ下がってしまったお尻を引き上げるプチ整形は無いものでしょうか。ありました。ポラリスやサーマクールなどの医療機器を使用する治療法です。メスも注射も用いない、照射系のプチ整形です。そもそもなぜヒップが垂れてくるのか。結構動かしているつもりなのになぜ…。それはお尻の皮膚そのものがたるんで弾力がなくなってきたために、お尻のお肉を支えられなくなったのが原因です。つまり、お尻の皮膚にハリを取り戻しさえすれば、またキュッと締まった弾力のあるヒップがよみがえるはず。そこで美容外科に導入されたこれらの機器で、たるんだお尻の皮にカツを入れるというわけです。

美容外科で使われるポラリスの原理は、電気エネルギー波を皮下に届かせ、細胞に小規模な損傷を与えることで、自然な細胞活性による皮膚の再生をうながすというものです。つまり最先端の再生医療を採り入れた治療法なのです。サーマクールは電気刺激の代わりに高周波を用いて同様の効果を得るというものです。どちらも皮膚表面にダメージを与える心配はありません。この他にも、美容外科には優れものの新発明、驚きの新技術がどんどん導入されており、プチ整形による痩身美容治療もその幅を大きく広げつつあります。